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強迫性障害の知識

こんばんは。

大河にはまっています。

 

 

今日は、神経症の第三弾、強迫性障害について考えていこうと思います。

 

 

強迫性の行為とは

・本棚の本が大きさに合わせてきちんと揃っていないと気になる

・外出の時に鍵がしまっているか何度も確認する

・小さな汚れを気にして何度も掃除を繰り返す

 

 

など、いわゆる「潔癖症」などのことを指すのですが

これが、度を超えてしまうと生活に影響が出てくるというものです。

 

 

ある事柄に対してのみ几帳面な場合は、周囲から見たらちょっと変わった人、清潔好きな人だというだけで済みます。

 

 

また、それなりに度を超えていても、周囲の人がそれを理解していれば、生活に影響が出ることは少ないでしょう。

 

 

強迫性障害の症状は

①強迫観念

②強迫行為

の二つに分けられます。

 

 

①強迫観念

本人の意思に反して、繰り返し浮かんできてしまう衝動のことです。

もっとも多いのは、汚れや埃、尿便などに対して、過度に不潔だと感じてしまうことです。

また、質問癖や疑問癖など、本人がやりすぎだと感じてしまっていても、それがやめられないことも指します。

 

 

②強迫行為

強迫観念の不安や苦痛を和らげるため、何度も繰り返す行動のことを指します。

・睡眠儀式を永遠と繰り返す

・トイレのドアノブが汚いと感じ、開けられず排泄することができない。

・ガスや施錠の確認を何度も繰り返す

などです。

 

 

これらが行き過ぎると、生活上に多大な影響を与えてきます。

 

 

実際にあった話でも、鍋が共有できないといった小さなものから、口にするすべてのものが汚く感じ、自分で食事を取ることができないなど、その人によって症状は様々です。

 

 

その人にとって、何か引っかかるものや不安なことがあり、それに対して何度も繰り返し、その不安を和らげるため、行為を行ってしまうのです。

 

 

強迫性障害の治療として、薬物治療もありますが、やはり周囲の理解によるサポートが重要となってきます。

 

 

先ほども言ったように、全てにおいて過度に几帳面なのではなく、ある一つの事柄に対して、過度に強迫観念があることが多いです。

 

 

そのことを周囲が理解し、その行為に対してサポートすることで、本人の不安も軽減し、生活しやすい環境を提供することができます。

 

 

周りに「ちょっとやりすぎじゃない?」と思う行動をとっている人を見かけたときは、そう言った一面もあるんだと、理解し見守っていくことが大切だと考えています。

 

 

そのほかにも、認知行動療法といって、

例えば、手にばい菌がついているのではないかという強迫観念があり、手を数十分も洗ってしまう強迫行為をしてしまう人がいるとします。

その場合、手を洗う代わりに何か違うことをしたり、リラクゼーション法を促すことで、「ては汚れていない」ことを行動で、認知してもらう方法もあります。

 

 

また、強迫性障害の方は、完璧主義の方が多いです。

完璧じゃなくても良いことを伝えたり、ルールの少ない散歩やダンスなどの活動を提供するのもいいかと思います。

 

 

また、大きく環境を変えて、同じ作業をしてみると、変化が出てくる人もいます。

 

 

強迫性障害といっても、症状は様々ですが、こういったやりすぎる人にも、理由があることを理解してもらえると嬉しいです。

 

 

今日は、強迫性障害について、考えていきました。

 

 

不自由な生活をしている人が、少しでも過ごしやすい社会になることを願っています。

 

 

それではまた。