認知症の人との関わり方
こんばんは。
今日は、認知症患者の関わり方について書いて行きたいと思います。
長年、認知症の人と関わっている方は、それぞれ考え方があると思うので、私なりの関わり方を書いていけたらなど思います。
現在、日本社会は、高齢化がどんどん進んでいます。
それは、どの医療機関も、精神科病院も同じで、入院している患者の年齢層もどんどん上がっていっています。
私が身体障害のリハビリ病院に勤めていた時も、整形疾患で入院してきた人で、認知症も合併している人がどんどん増えているなという印象でした。
今、高齢者の関わらない人も、他人事ではありません。
親戚や家族がいつ認知症になるかわからないのも現実です。
認知症になると、徐々に生活の様々なところで不自由が生じてきます。
最初は、物忘れや名前が思い出せない程度ですが、徐々にトイレの仕方がわからなくなったり、日付や自分の家族ですら、誰なのかがわからなくなってしまいます。
そんな状況で一番不安なのは、本人です。
だんだん自分が、何者なのかがわからなくなってくるのです。
しかし、一度認知症になると、脳が萎縮していく症状に抗うことは難しいとされています。
そこで、どのように周囲は関わればいいのか。
本当に、一つの関わり方として見ていただきたいのですが、
それは、相手を不安にさせないコミュニケーションをとることだと思います。
過去の話や具体的な話は、思い出せない事実を突きつけることになり、「あー。また話ができなかった」と認知症の人を不安にさせることが多いのです。
私が意識しているのは、現在起こっている事実や、好きだったことの話など、抽象的な会話から入ることを心がけています。
すると、相手のペースに合わせて会話を行うことができます。
会話の歯止めをかけることもできますし、悲観的に考える前に止めることもできます。
認知症の方でも、思い出せる分野と思い出せない分野があります。
それは人それぞれです。なので、相手の思い出せそうな会話を探りながら会話をすると、不安なくコミュニケーションが取れることが多いのかなと思っています。
これも、常に一緒にいれば、なかなか難しくなることもあるので、一つのコミュニケーション手段として考えていただけるといいかなと思います。
今日は、認知症の人とのコミュニケーションの取り方について書いてみました。