依存症について
こんばんは。
今日は、アディクション(依存症)について書いて行きたいと思います。
アディクションとは、あるものや行為にのめり込み、すっかりそのことで頭がいっぱいになり、自分ではそのものや行為をコントロールできない状態のことを言います。
この場合のものは、アルコールや覚醒剤など中枢神経系に対する神経作用物質のことを言います。
精神作用物質というのは、中枢神経系の活動に影響を与えることで、精神面で何らかの効果を及ぼす物質のことを言います。
これは、ヘロインといった麻薬、アルコールに含まれるエタノール、タバコに含まれるニコチンなどを指します。
この精神作用物質には、二つ問題点があります。
一つは「中毒性」です。
体内で摂取した物質が大量であった場合、中枢神経系に対して、有害な作用を発生させます。
アルコールでは、少量のアルコール摂取の場合、不安を取り除くなど、正のフィードバックを生じます。
しかし、多量に摂取しすぎると、本人らしからぬ暴力的な発言が聞かれたり、自己中心的な発言をしてしまいます。
このように、アルコールをとることにより、本人の性格すら変わってしまうような、脳の機能が変化していくことを「中毒性」と言います。
もう一つは、「依存」です。
これは、体内から完全に物質が取り除かれても、物質がもたらす好ましい効果の記憶は、脳に深く刻まれており、人を再びその物質へと向かわせます。
人は、生まれつき脳内報酬系という回路があり、
子供の頃に、成績が良くて褒められたり、承認欲求の強い人は、この脳内報酬系が働きやすいとされています。
この、脳内報酬系をアルコールなどの精神作用物質を摂取することで、同様の興奮を得ているのです。
依存症の治療は現在様々な方法がありますが、薬物療法などで治療できるものではありません。
長期的に、その人自身の体を入れ替えるくらいの覚悟がないと変われない病気です。
また、アルコール依存症や薬物依存症を克服した人も、平均で7〜8回の再犯を繰り返し、それでもチャレンジして克服していることが多いそうです。
したがって、周囲の人は、再使用、再飲酒を前提に治療を望む必要があるようです。
そして、脳内報酬系を精神作用物質以外のものに変換することができたら、依存の克服に一歩近ずくことができるのではないでしょうか。
人は、何かしらのものに依存して生きています。それは、全員に当てはまることだと思います。
しかし、孤独に負けず、日々戦っていく姿勢を、私も身につけていきたいと思っています。
それでは、また。