コロナウイルスとDPAT隊員の願い
こんばんは。
今日は、コロナウイルスに感染した人が泊まった旅館に派遣されたDPATについて話していきたいと思います。
皆さんはDPATをご存知ですか?
DPATとは災害時に精神的なケアをする医療チームです。
最近では、ドラマ「心の傷を癒すこと」でも精神科医が奮闘する様子を描いた物語を放送するなど、災害時の精神的なケアについても注目されています。
私は、現在精神科病院に勤めながらDPAT隊員にも所属しています。
今回のコロナウイルスの被害を受けた人が隔離された旅館や施設にDPAT隊員が派遣され、メンタルケアを行なっていました。
私は派遣されていませんが、今回派遣された方が、その情報をまとめ、全国の精神科病院に対策や今後どのように援助していくか情報共有がなされています。
ニュースで、派遣されたDPAT隊員が、所属病院に帰ってきてから、スタッフに冷たい目で見られたり、冷遇されているという情報を聞きました。
災害派遣も同じですが、自分の専門的な知識を活かして、リスクを顧みず助けようと訪れた援助者を冷遇するのは、同じ業種としても腹立たしく、悲しい出来事でした。
また、感染してしまった人や、感染の疑いがある人が職場内で居づらい空気にあるとも聞きます。
派遣されたDPAT隊員は、たとえ冷遇されたとしても、訪れ援助したことに悔いはないと思います。
しかし、周囲もそのことを理解し、次はDPAT隊員のアフターケアをする必要があるのではないでしょうか。
まだまだ、コロナウイルスの影響は今後も続きそうです。
私もいづれ派遣されるかもしれません。
周囲もコロナウイルスについての話では、半分他人事ですが、いざ自分の身に降り懸かる可能性が出てきたら、その可能性がある人を切り捨てるような態度を取ってしまいがちです。
フォローし合いましょう。慢性的なストレスが一番の敵です。
自分と家族のことも考えつつ、同じ職場や地域に住んでいる人のことも、同じ仲間であることを忘れずに生活していきたいという思いです。