認知症と音楽の力
こんばんは。
今日は、音楽と認知症の関係について書いていきたいと思います。
精神科病院も、日本の高齢化社会と共に認知症の患者が年々増えていっています。
最近では、リハビリのメニューでも認知症患者を対象にした活動があります。
今日は、認知症患者を対象にしたカラオケ(歌鑑賞)がありました。
認知症患者は、主に記憶力が徐々に低下し、日々の生活のことやこれまでの経験などが少しずつ薄れ、忘れていってしまいます。
しかし、最後まで記憶に留まりやすい分野があります。
それは、「音楽」です。
着替えやトイレの仕方を忘れてしまった人が、松田聖子の赤いスイートピーは歌うことができるのです。
これってすごいことじゃないですか!?
これまで何万回、何十万回行ってきた、トイレをするという動作ですらわからなくなってしまっているのに、歌の記憶は残っている。
歌の力をすごく感じました。
それは、記憶にも感情にも感覚にも体にも経験にも、何かしらの方法で思い出すことができるのでしょう。
認知症の人は、ある程度のことができなくなると、何もできなくなると思い込みがちです。
しかし、そんなことはなくて、その人の心にはたくさんの可能性が残っていることを忘れないでほしいなと思います。