作業療法士から見た「人」の見方
こんばんは。
今日は、ちょっと専門的な話になります。もし、現在仕事で人事についている方やパーソナルトレーナー、医療に従事している方など、目的があって人と関わることに携わっている人は、何か参考になれば幸いかなと思います。
私は現在精神科で作業療法士として働いています。
患者さんと関わる理由は、「今後対象者が少しでも生きやすくなるための援助」です。
これは、理学療法士、パーソナルトレーナー、柔道整復師、そのほかのスポーツや医療に関わっている人と目的は同じだと思います。
そんな中で、初めて関わる人とどのようにその人を見て、目標を共有していくかについて話していきたいと思います。
作業療法には「インテーク面接」というものがあります。
ここで、その人の人となりや現状、今後について話し、関わる目的を明確にします。
ここで一番大切なこと、それは
「不安を無くすこと」
です。人との関わりではもっとも重要なことかもしれません。会話をする中で、私自身もどんな人か知ってもらい、また相手がどんな人かを見極めながら話を進めていくのが大事だと考えています。
そのために、どういったところを評価していくのか。
まずは、「動機」です。病院であったら、なぜ入院に至ったのか、リハビリをするのか、相手の心身の動きのきっかけを探ることが重要であると考えます。
次に「主訴」です。
相手の困っていること、どうなりたいかを探る必要があります。
そして会話をする中で「理解力」「表現力」「性格」「社会性」などを見ていきます。
その中で、相手とコミュニケーションを取る時に、砕けた話し方がいいのか、堅く律儀に関わるほうがいいのか、楽しく関わることがいいのかを総合的に判断していきます。知的な人は、情報を多く伝えることがいいかもしれません。逆に気持ちの部分を押し出す方がいいかもしれません。
特に精神病院に入院してくる人は、人との関わりに敏感な人が多いです。
人と関わる上で、自分のスタイルを押し付けたり、カリスマ性を訴えることもある意味必要かもしれません。しかし、それは手段の一つで、相手を思いやることにはならないと思っています。
相手を見て、幅広く自分自身を使っていける人が、僕はスペシャリストであると考えます。
私もまだまだできていません。ペーペーです。
人を見る視点を増やし、自分自身の引き出しを増やすことが人と関わる技術を向上させるということなのではないでしょうか。
今回は、かなり偏った内容となってしまいましたが、相手を思いやりつつ人と関わることが楽しくなれば、今後も人間関係を良好に保っていける助けになるかもしれませんね。
それでは!